自治体初!神奈川県相模原市消防局が「消火器トレーニングMR」を導入。調査データにより個人宅での火災予防啓発に効果ありと判断

消火器設置済みの個人宅は3割未満。体験後は9割以上が「設置したい」と回答

株式会社深谷歩事務所(本社:東京都中央区、代表取締役:深谷 歩)は、2025年7月9日、当社が提供する「消火器トレーニングMR」(特許7535281号)を神奈川県相模原市消防局が導入したことをお知らせします。

神奈川県相模原市消防局では、2024年度に消防イベントなどで「消火器トレーニングMR」を6回にわたって試験導入し、消火器の啓発活動を行いました。その結果、火災時における消火器の重要性の認知や、個人宅での消火器の設置意欲を高めることがアンケート調査にて確認できました。

神奈川県相模原市消防局では、「消火器トレーニングMR」を使った火災予防の活動を順次開始する予定です。

消防イベントでの活用例

個人宅の消火器設置率は30%未満。体験後は93%が自宅に消火器を設置したいと回答

消防法では、個人宅の消火器設置を義務づけていません。しかし、自宅に消火器を備えておくことで、万が一火災が発生しても、初期消火によって被害の拡大を防ぐことができます。そのため神奈川県相模原市消防局では、家庭への消火器設置を呼びかける啓発活動を行っています。

そこで、神奈川県相模原市消防局では、2024年度に相模原市内において、市民および市内事業者を対象に「消火器トレーニングMR」を活用した火災予防活動を6回実施しました。

体験者のうち、198名にアンケート調査を実施したところ、個人宅に消火器を設置していると回答した人は、3割にも満たない結果となりました。しかし「消火器トレーニングMR」を利用後、「もしもの時に消火器は重要だと思いましたか?」との質問には、体験者全員が「はい」と回答、「自宅に消火器を設置したいと思いましたか?」には、93%に当たる184人が「はい」と回答しました。

 

 

調査概要

2024年度に神奈川県相模原消防局が主催した市内防災イベント(全6回)での「消火器トレーニングMR」体験者198名

調査方法:アンケート用紙への記入、または消防職員によるヒアリング

実施期間:2024年9月24日〜2025年3月1日

どこでも利用可能!環境にあわせて、発火場所や延焼範囲を設定。スコア判定にはAI活用

「消火器トレーニングMR」は、MR(Mixed Reality:複合現実)技術を使って、現実の空間に仮想的な火災を発生させ、仮想の消火器を使った消火訓練ができるサービスです。Meta Quest 3 / 3Sのヘッドセットを装着すると、現実と仮想が融合し、目の前に火災が発生し、火災現場にいるような臨場感で消火訓練を安全に体験できます。

「消火器トレーニングMR」は汎用的に利用できることを目的に開発されています。個別開発は一切必要ありません。出火場所、延焼範囲、消火器の設置場所は、実際の環境にあわせて自由に設定できる他、粉末消火器の粉末飛散を体験できるリアルパウダーモードなど、様々な演出の設定も可能です。体験後は、プレイ内容をAIで判定し、スコア表示、コメント表示を行います。

神奈川県相模原市消防局の制作協力により、炎や煙の演出、操作案内などの改修を当社にて実施してサービスの品質を高めてきました。

駐車場での利用例
スコアは、空間の広さや延焼物をもとにAIが算出する

今後の取組み:実物の消火器とMRを組み合わせた製品を開発中

深谷歩事務所は、「消火器トレーニングMR」をより使いやすくするために、様々なアップデートを予定しています。現在、実物の消火器とMRを組み合わせて消火訓練ができるプロトタイプを開発中です。

また、2025年10月1日〜3日に開催される「危機管理産業展(RISCON)」に出展予定です。

お問い合わせ

本サービスに関する詳細や取材のご依頼は、以下までお問い合わせください。

株式会社深谷歩事務所 

担当 : 深谷 

電話 : 050-5472-6036

Webサイト : https://officefukaya.com/syokakitrainingmr